セミナー・ボランティア活動
全日本鍼灸学会研究発表
全日本鍼灸学会にて、大学時代の研究論文『低頻度鍼通電による鎮痛効果』というテーマで学会発表させていただきました。
この研究は、『同じ強さの電気鍼刺激を加えたところ、何もしない状態と比べ、痛みを感じにくくなる事が実証された』という研究結果の報告です。
これは、鍼刺激によって、痛覚閾値が上がったことにより、今まで痛いと感じていた強さの痛みを痛いと感じなったということです。
東洋医学は経験医学ともいわれ、効果は認めるがその科学的根拠となるものが完全に解明されていません。
このように鍼灸業界も日々研究を重ね、治療効果のメカニズムの解明に励み、エビデンスの確立と医学界、一般市民に向けて鍼灸の認知度向上、そして、鍼灸治療の可能性を示唆することで患者さんの笑顔につながれば幸いです。
石巻市仮設住宅 鍼灸ボランティア
東日本大震災より半年後から毎月5年間、宮城県石巻市桃生町、仮設住宅にて鍼灸ボランティアを行いました。
このボランティアの企画はNPO全国鍼灸マッサージ協会が加盟しているNPO災害福祉広域支援ネットワーク・サンダーバードの要請を受け、石巻市桃生町仮設住宅に住まわれている方に対しておこなう鍼灸ボランティアです。
南相馬市絆診療所 鍼灸ボランティア
福島県南相馬市の仮設住宅で鍼灸マッサージボランティアをおこないました。
ここの医師である遠藤先生は、小高区の住民の方々から 「戻ってきてほしい」という熱い要望を受け 自力で、診療所を開設した先生です。
この活動は、NPO全国鍼灸マッサージ協会のボランティアメンバーと一緒に現地での活動をします。
会場は、南相馬市福島第一原発から30kmの場所、鎌田実先生(諏訪中央病院名誉院長) が看板を書いた絆診療所(南相馬市鹿島区)を拠点に、鹿島区の仮設住宅団地五ヶ所を訪問しました。
福島県大熊町民避難所鍼灸ボランティア
東日本大震災の影響で会津若松市仮設住宅に避難している福島県大熊町民に対して鍼灸ボランティアをおこないました。
大熊町は、福島第一原発から約10kmしか離れていない、非常に放射能の影響を受ける地域で、受け入れ先となる会津若松市の仮設住宅に避難を余儀なくされている状況でした。地震のみの災害と違い、放射能の影響でいつ避難解除されるのか見通しがつかない心身ともに疲労してしまう状態の皆様に心を込めて鍼灸治療をさせていただきました。
騎西高校鍼灸ボランティア
福島第一原発から約10kmしか離れていない福島県双葉町の町民が避難している埼玉県加須市の旧騎西高校にて災害派遣鍼灸ボランティアをおこないました。
こちらも毎月定期的に7年間ボランティアをおこなっていました。
豊田マラソン鍼灸ボランティア
毎年11月に豊田スタジアムで開催される豊田マラソンの会場で鍼灸治療ボランティアをおこないました。
長距離ランナーは、捻挫、肉離れ、腰痛、シンスプリント、アキレス腱炎などのけがが多くみられ、鍼灸治療をすることでレースに専念できる、けがの回復が早くなることを体感していただきました。
開業前の数年は、新型コロナウイルス感染症拡大のため活動は中止してしまったのが残念でした。
とよかわマラソン鍼灸ボランティア
毎年11月に豊川市陸上競技場にて開催されているとよかわシティマラソンで、鍼灸治療ボランティアをおこないました。
当日は、ランナーに対して、レース前のコンディショニング、テーピング、レース後のアフターケアとして鍼灸治療を、そして、ケガをされた方の応急処置や、その後の手当の方法を指導しています。
この会場で初めて鍼灸を経験される方も多いですが、肩こり頭痛、腰痛だけでなく、足の痛み、、ねんざ、オスグッド、肉離れの後遺症に効果があったり、レース前に鍼をしたら走った後でもいつもの痛みが無かったなど驚かれるランナーもいました。
また、走っている途中から、呼吸器に過剰な負担がかかり、ぜんそく発作をおこしたお子さんにも治療することもありました。
新城マラソン鍼灸ボランティア
毎年1月の寒い時期に開催される新城マラソン。雪が積もる時も多い中、毎年約3000人のランナーに対して鍼灸治療ボランティアをおこなっていました。
継続した鍼灸ボランティアをおこなっている影響もあり 鍼灸体験者も多く、走る前のコンディショニングから走った後のケアまで、体調管理に意識してくれる人が増えてきたように感じます。
また、鍼灸の効果もご理解いただき、自分では管理できない部分を鍼灸で補うように心がける人が増えてきたと実感できました。例年、鍼灸ボランティア体験者は合計300人くらいでした。
渥美町敬老会健康セミナー
渥美町中山地区の敬老会で、「元気に長生き健康ツボセミナー」をおこないました。
渥美町は、キャベツやメロンなどの農業や、大アサリなどの漁業が盛んな地域です。そのため、90歳、100歳を超える長生きの方が多いですが、働いていた時の無理がたたり、膝や腰など体の悩みを多く抱えています。
過去に戻ってやり直すことはできませんが、これからどう過ごすのか、痛みと向き合い、穏やかに過ごせるための鍼灸体験付きセミナーをおこないました。
本野町敬老会健康セミナー
豊川市本野町の公民館にて、市民お灸講座・温灸体験を開催しました。
集まってくださった近隣の本野町敬老会の方30名に向け、今回は膝の痛みで多い、変形性膝関節症をテーマにお話させていただきました。
膝の構造や、変形し痛みが出てくる過程をご説明し、後半では、膝の痛みに効果のあるツボと、家庭でできるお灸療法の説明にみなさん、熱心に耳を傾けてくださっていました。
その後は、一人ずつ膝にお灸を体験していただきました。お灸が初めてで、「熱そうでこわい」と思われていた方もやってみると、「温かくて気持ちがいいね、これなら続けられそう」とお灸を気にいってくだいました。
中山保育園親子で健康ツボセミナー
中山保育園の園児とお母さん対象の健康ツボセミナーをおこないました。
参加された親子には、お互いに仲良くツボ刺激できる方法を実演、体験を交えて講演しました。
今回のセミナーをきっかけに、今まで知らなかった子供の体質を確認できたり、これからどのように風邪などの予防ができるのかを覚えていただきました。
中には、朝起きれない子供や、食が細いお子さんのツボ対処法の相談など、それぞれのお悩みを聞くことができました。
職場における腰痛予防対策ツボセミナー
エスエスアルミ株式会社から依頼を受け「職場における腰痛予防対策:鍼灸ツボセミナー」をおこないました。
職場での腰痛については第12次労働災害防止計画に盛り込まれており、メンタルヘルスなどの予防とともに重要視されている問題です。私たち鍼灸師ができることは腰痛が起こる動作などの基礎知識、予防方法、セルフケアなどをご紹介することです。
腰痛は、疲労性、慢性腰痛と呼ばれているものから一般的な腰椎椎間板ヘルニア、そして近年問題となっている原因不明の腰痛これはメンタルヘルスにも関係が深いですから、職場での腰痛予防には必要な項目になります。
田原市民まつり健康相談ボランティア
毎年開催される「田原市民まつり」にて無料健康相談ボランティアをおこないました。
このボランティアでは、今悩んでいる症状が「湿布と飲み薬をもらったが良くならない」、「レントゲンで異常がないから治療できない」、「手術をしたけど症状が取れない」など改善の見通しがつかなくてお困りの方に対して状況を整理、これからどうすればいいのか一緒に考えるボランティアです。その中で、鍼灸治療が有効なものや自宅でのツボ押しのコツなどを提案することをおこないました。
中学生職業体験実習
毎年、近隣の中学校から要望を受け、職業体験実習をおこなっていました。
中学生に対して現場で、医療としての心構えというか常識を知ってもらい、実際に医療道具や体の毒の方法、聴診器や血圧計を使った検査をおこないました。また、鍼灸師という職業を知ってもらうため、タオルを丸めたものに鍼を使って刺す練習などもおこないました。
近年では芸能人が美顔や逆子、スポーツ障害に対して鍼灸治療を経験したことをSNSで公開していることから鍼灸治療の認知度は昔よりあがっています。しかし、自分自身で鍼灸治療を経験することはまだ敷居が高いように感じています。今回の職業体験から少しでも鍼灸治療み興味を持ってくれかた嬉しいです。
第一学院高等学校 夢授業
第一学院高等学校から依頼を受け、夢授業という中の1コマで、鍼灸師という職業について講演しました。
鍼灸治療とはどのようなものなのか、そして、どんな病気や症状に適応するのかなど、鍼灸治療の可能性について紹介、 鍼灸師という職業の魅力を生徒さんに講演しました。
生徒さんに話を聞いてみると、鍼灸師という職業そのものを知らなかったり、鍼を知っていてもお年寄りが腰やひざが痛い時に通うところといった認識でした。
今回の講義では、赤ちゃんなどの夜泣きに効果のある、刺さない子供鍼や逆子、近視、便秘の治療法の紹介などもしました。講義を聞いた生徒の中から将来、鍼灸師を目指す人が出てきてほしいです。
鈴鹿医療科学大学 卒業生記念講演
私の母校である鈴鹿医療科学大学より卒業生記念講演として、現場で活躍している鍼灸師の講演依頼を受けました。
現在、鍼灸学を学んでいる生徒が、これから鍼灸師として働くために現場の生の声を聞いて意識を高め具体的な目標を定めてほしいということでした。
今回の講演では、学生でも知らない最新の鍼灸治療について、iPS細胞で話題になった幹細胞を利用した再生医療と鍼灸治療の関係性、実際の再生医療と鍼灸治療の関わり方を公演しました。
私自身、開業前の修行時代には、半月板損傷や変形性膝関節症の患者さんに対して、提携している再生医療クリニックの幹細胞治療と鍼灸治療の方法を紹介しました。
ほうろく灸無料体験
毎年、土用の丑の日に「ほうろく灸無料体験」をおこなっていました。
土用の丑の日といえば「鰻」ですが、「ほうろく灸」も土用に行われてきた伝統ある風習です。
昔から日本の地域に根付く「ほうろく灸」という伝統行事を伝えるとともに自身の健康祈願をすることで鍼灸治療とふれあういい機会になったと思います。
おいでん祭鍼灸体験ボランティア
毎年5月に豊川市で開催される"おいでん祭"に11年間参加しました。
おいでん祭では、やや敷居が高いイメージのある「鍼灸(しんきゅう)」を広く一般の方にも知っていただくため、無料の健康相談とヤケドをしない温灸体験を行っています。
毎年鍼灸ブースには200名以上の方においでいただき、お灸がどのようなものか体験してもらいました。
また、自宅でお灸をする場合のツボの探し方や、今お持ちの気になる症状に対して、簡単で一番効果のあるツボにマジックで印をつけて家でやってもらうこともしました。