顔面神経麻痺の中でも治りにくいハント症候群
「これって顔面神経麻痺?」の続きになります。
前回はベル麻痺について詳しく解説しました。今回は顔面神経麻痺の中でも治りにくい、ハント症候群について解説します。
【ハント症候群】
顔面神経麻痺の中で、ハント症候群の占める割合は、約14%と言われております。ハント症候群とは、耳性帯状疱疹ともいわれ、片側の耳の周りや口の中に
- 痛みを伴う水疱(帯状疱疹)
- 顔面神経麻痺
- 難聴
- 耳鳴り
- めまい
これらが現れる病気です。難聴も顔面神経麻痺も症状が非常に強く出てしまうため、完全には治りにくい病気で、発症から1日でも早く治療にとりかからなければなりません。
ハント症候群の原因は、水疱瘡(みずぼうそう)です。よくあるのが、子供のころにかかった水疱瘡のウイルスであるVZV(水痘帯状疱疹ウイルス)が、神経細胞が集合している場所にひっそりと住み着き続け、ストレスが溜まったとき、免疫力が低下したときに再活性するからです。
ハント症候群の症状は、
- 耳やその周りに鈍痛と共に水疱が現れる
- 重症レベルの難聴やめまい
- 顔面神経麻痺
- 強い耳の痛みや嚥下痛(物を飲み込むときに痛い)
顔面神経麻痺の原因の中でも多いベル麻痺とハント症候群は、どちらも早期に治療を開始した方が回復しやすいだけでなく、後遺症が発症しにくくなります。また、鍼灸治療は病院の治療と並行しておこなうことにより、回復を早めます。
これって顔面神経麻痺かな?病院だけの治療で治るのかな?など不安な方は いつでもご相談ください。